老人ホームはどういう施設?どんなサービスが受けられるのか

白い部屋

近年増設されている傾向がある老人ホーム、老人ホーム入居を考える方も多くなった今老人ホームとはどういった施設なのか。また有料老人ホームはどういった種類があり異なるのかについて解説いたします。メリットなどもご紹介しておりますのでお役立てください。

有料老人ホームと特別養護老人ホーム

応接間

老人ホームには2種類あり、有料老人ホームと特別養護老人ホームがあります。
まず特別養護老人ホームですが、こちらは公的施設として成り立っており、そのため入居費用が格安となっているのが特徴です。
介護保険適用内となり、利用者負担軽減制度があるところもありますので施設に酔っては更に安くサービスを受けられるようになっています。
また所得に応じた減免制度もありますので保険適用内の強みが伺えるでしょう。
入居条件は基本65歳以上で要介護3以上、40歳からでも特定室病が認められる場合や他にも特例が適用された人などを含めると高齢者だけではなく老人ホームでのサービスを受けることができます。

入居にあたり現在待機者も減っていき、一時期52万にまで登った入居待機者の人数も半数にまで減ってきていますので、介護にあたる問題は少しずつ改善している傾向にあります。
それでも地域によっては入居待ちとなっているところも多いもので、その場合値段は上がりますが有料老人ホームへの入居を考える方も多いです。
いま老人ホームは終の棲み家として、終身に渡り入所できるものとなっております。
高齢者の一人暮らしはいつ何があるかわからないものです。そのため常に人の目がある老人ホームの利用は安心だともいえます。
自宅での介護は家庭によっては非常に難しいものとなりますので、介護にあたる問題を解決する為にも老人ホームの利用をお考えになる方は多くなっています。
共通するメリットとして、プロの介護士による生活のサポートがあるという点です。介護にあたるために様々な知識を持って接してくれるので、家庭での介護よりもずっと安全な場所です。

今まで一緒に住んでいた家族施設に入れるというのにどこか抵抗がある方もいるかもしれませんが、いま老人ホームはサービスも充実しており、入居者は家族のように過ごしているところが殆どです。
入居者同士で友人になり、時折レクリエーションなどを楽しむなどして老人ホームでの生活が楽しいと感じる方も多いものです。
入居生活を充実したものに出来るように、また健康面を尊重して適切な介護、リハビリテーションなども行ってくれますので、より任せやすい、そんな施設となっております。
いま老人ホームへの入居は前向きな判断としてとられていますので、もし入居を考えられている場合是非前向きにご検討ください。現在老人ホームはまとめて介護する、といった感じではなくプライベート空間も設けられたより入居者様が過ごしやすい空間にもなっています。そのためより抵抗なく入居いただけることが殆どです。

特別養護老人ホームのメリット

ボールを握る老人

特別養護老人ホームの最大のメリットはやはり、料金の安さにあります。
公的施設なので介護保険が適用される、また減免制度、所得に応じた料金引き下げがありますのでこれらの要因から随分利用しやすい料金となります。
また入居一時金といった初期費用もありませんので自己負担金は大体2万円~3万円程度となっております。

また介護スタッフは必ず24時間常駐しておりますので、もし介護が必要なときいつでも適切な介護を受けることが出来ます。
しかし医療体制も24時間必ず整っているわけではないので、それは必ず確認の上入所を検討しなければなりません。たん吸引などが必要な高齢者が入居する場合は必ず医療体制も24時間のところを選ぶのが理想です。
また基本特別養護老人ホームは長期入所を前提とされていますので基本終身にわたり入所できるようになっています。

そのため終身にわたり介護をうけることができますので、より不便のない生活をおくることができます。また看取りのための配慮もきちんとされており、長期入所を前提としているのでご本人様はもちろんご家族様にも納得がいくまで十分な説明をし、同意を得て介護を行っています。
そして倒産のリスクも、公的な施設の特徴で少なく補助金などの面で非常に優遇されており入所中に倒産の不安もかなり少なくなっております。民間企業に比べて審査などが厳しい分、審査を通過した後は非常に安定した運営がされているのです。

そういった安定した環境の中で生活支援、介護、リハビリテーションなどが行われており、娯楽でレクリエーション、イベントなども行われています。
レクリエーションは精神的な娯楽だけではなく簡単な動作をするゲームなども含まれていますので無理のない範囲で身体を動かせるなど非常に好評です。
もちろん施設内だけではなく、地域のお祭りに出かける、紅葉狩り、お花見など外出イベントも積極的に行われておりますのでより活き活きした娯楽が行われています。

また複数人が同じ部屋で暮らすのではなく、ユニット式といって個室がきちんとあり、共同スペースが設けられているプライベート空間が確保された老人ホームが増えてきています。
スタッフの目が届く安全な中でしっかり個人の時間も持てるようになっていますので、プライベートな時間が欲しいという入居者様にも満足いただけるような生活が出来るようになっています。

完全に個室で仕切られたものとパーテーション式など半個室がありますが、いずれもしっかり分けられており、部屋から出ると共同スペースにすぐにいけるようになっているので入居者様同士のコミュニケーションもはかりやすくなっています。

有料老人ホームのメリット

モダンな家

老人ホームには特別養護老人ホームだけではなく、民間経営の有料老人ホームもあります。
有料老人ホームは値段が高額になりがちですがやはりメリットもあります。
民間経営のこれら老人ホームはやはり入居しやすくなっており、特別養護老人ホームの一番の問題である入居待ちの多さ。これが一番のネックでしたが有料老人ホームはこの入居待ちがあまりないので気に入ったところにすぐに入居しやすくなっています。
また他にも全くジャンルの違う会社が老人ホーム経営に参入しているところがあり、その親会社の特色によって普通の老人ホームと全く異なるサービスを受けられる場合もあります。

例えば警備会社ですと、やはりセキュリティが強化されているので普通の老人ホームよりも個人個人を見守る体制やセキュリティが整っています。
他にも建設業からの参入ですと、より高齢者の為の建設をされていますので暮らしやすい環境を作り上げることに特化しています。入居者様の住環境がしっかり整っているので暮らしやすい老人ホームとなるのです。
あと多いのが外食産業、やはり生きている上で大事な「食」。毎日の楽しみにもなりうる食に関してはやはり外食産業が経営する老人ホームが特化しています。

焼肉、カフェ、ファーストフードなどの起用が今老人ホーム経営に参入しているときもあり、食に関する部分を充実させているのです。
高齢者向けのため健康志向が多い老人ホームでの食事、ですが味気ない食事では毎日の生活の活力がわきません。
ですが食事の面が充実していると毎日の楽しみが増しますので老人ホームでの生活がより楽しいものとなるでしょう。

介護をほぼ前提とした施設ではありますが、長期にわたり入所する場所でもあります。そのため介護面だけ充実していても入居者の不満は増すものです。
そのため介護面以外にも充実させることにより、民間経営の老人ホームは特色をつけている傾向があります。
その分色々な老人ホームがあるのでどこに入所するか検討が必要となりますが、民間の老人ホームは比較的入所しやすいものとなっておりますのでゆっくり吟味してからでも遅くはありません。

いずれ老人ホームへ入所しようとお考えの場合、パンフレットなどからその特色が伺えるようになっていますので積極的に資料請求をしてください。
民間経営の老人ホームは非常に数が多いので、早めの準備をしておくことでいざ必要な時に迅速に入所できるようにできます。

かかりつけ医との連携

微笑む老婆

老人ホームへ入所するとかかりつけ医もかわってしまうかもしれない、やはり長年診てもらっていたかかりつけ医から離れて全く知らないドクターにかかるというのは不安なものがあります。
このかかりつけ医の問題も条件が整えば解決できるものとなっており、入所後も十分今までのかかりつけ医にかかることができます。
例えば老人ホームの場所がその医療機関からあまりにも遠く離れている場合、また金銭的、身体的な負担が大きい場合は考え直す必要がありますが近場の老人ホームへと入所してそこから無理なく通えるようであれば入所後も入所者様自身が安心して頼れる医療機関への通院が可能となっております。

そのためもし今までのかかりつけ医を変えたくない、そういった希望がある場合はまず相談するのをおすすめいたします。
入所したからにはその老人ホームの協力医療機関以外にかかることができない、ということは基本ありません。
入所前にしっかりその面を問い合わせておくようにすることで入所後の健康管理もより安心できるものになります。
ですがホーム内での受診も比較的充実しており、主に内科、精神科、歯科のドクターが老人ホームまで定期的に訪問して診察を行っているのです。いくら元気でも通院は待合室などで待つ労力なども高齢者には大変なので、慣れたホーム内で定期的に訪問してくれるドクターにかかるのは大きな負担の軽減になります。

また大きな病気にかかった、怪我をした、そんな場合はすぐに協力医療機関との連携をとってくれます。
かかりつけ医を変えたくない、という希望がとても強いものではない限りは老人ホーム側に判断をおまかせし、いざというときにきっちり連携をとってくれる、そんな老人ホームを探すほうが安心できる場合があります。
ご本人様の意思を尊重してくれますので医療機関に関してはしっかり相談するのをおすすめいたします。

ペットと同居可の老人ホーム

サムズアップする老人

家族が遠方で暮らしているとやはり寂しいものです。そのためペットを飼育して家族の一員としている高齢者の方も増えています。
ですがもし飼い主が老人ホームに入らなければならないとなるとそのペットを飼育できずに保健所に連れて行かなければならないということになります。いままで家族として一緒に暮らしてきたペットをそういった処遇にしてしまうのは非常に抵抗のあることです。
そのため近年、老人ホームではペットと同居可能な施設もございます。

自分の健康とペットの両方を大切にし、そのまま一緒に老人ホームで過ごしてもらおうという試みです。
もちろん問題点はありますのでしっかりとした住み分けやペット立ち入り禁止区域をつくるなどの対策はとられています。そういった対策の上で、ペット自体に人を癒す効果がある点に着目し、アニマルセラピーの効果も期待してペット同居可能の試みを行っている老人ホームもあるのです。

またペット可能の老人ホームには必然的に動物好きの人も集まります。そのため動物好きの入居者様同士の会話も弾みますので、よりコミュニケーションが充実したものになるといわれています。
基本ペット同居可ではありますが、こういった施設で動物の世話はスタッフの義務というわけではありません。そのため基本飼い主自身が世話にあたることになります。
散歩などが困難な場合理解者による協力によってペットの散歩、排泄の世話をしてもらうのが現状です。

なかなか理解を得られない場合も多いですが、一部ではこうしてペット同居可能としてスタッフ、同じく入居している方々の理解を得て成り立っているものとされています。
愛するペットと末永く暮らしていけるように、そういった取り組みをされていますのでもしペットを連れて行きたいという強い希望がありましたら、こうしたペット同居可能の老人ホームをさがすのをおすすめいたします。